“日本一の弁当屋”のおかん
杉本香織Sugimoto Kaori
オーケーズデリカ株式会社 代表取締役社長
株式会社菜友 代表取締役社長
ようしたんなさいやプロジェクト リーダー
1973年、弁当屋の娘として生まれる。
大学卒業後、名古屋の食品問屋に就職。社内では女性初の営業に登用される。飛び込み営業で積み重ねた度胸と女性ならではのきめ細やかな対話術により、トップ営業に。その後結婚を機に家業である株式会社OK給食に入社(後にオーケーズデリカ株式会社に社名変更)。2015年グループ会社・株式会社菜友の代表取締役社長に就任。同年、オーケーズデリカ株式会社代表取締役社長に就任。社員が主体的に動く「逆ピラミッド型」組織への改革に取り組み、2016年優れた女性経営者として「中経トパーズ賞(中部経済新聞)」受賞。2017年「日本一の弁当屋のおかん」としてWebメディアなどの活動をスタート。新たな商品開発などにも精力的に取り組む。趣味はサックス演奏。
人生ビジョンは「働く人が喜びを感じる会社を創り続けること」 人生理念は、祖母の口癖だった「人にはようしたんなさいや」。この言葉は、桑名弁で「誰にでも “よく”するように心がけなさいよ」という意味。「周りに“よく”すればするほど、感謝の心がめぐりめぐって 世の中を幸せにする」という祖母の思いが込められている。
わが家の家系は「おせっかい」である。
祖母はお見合いおばさん。
母は食事をやたらとふるまう世話焼きおばさん。
私も幸か不幸か、この血を受け継いでいる。
おせっかいというと、少し鬱陶しいイメージ。食事を作ったら
「おいしいやろ!?食べな!食べな!」と強制するし、
何でも 「やっといたった(やっておいてあげた)」と恩着せがましい。
近くにくると暑苦しい。でも、いないと寂しい。
とくに、ありがたさがわかったのは一人暮らしのとき。
おかんが送ってくれた宅急便に入っていた、
おでんとどて煮の味は今でも忘れられない。
そう、おかんのおせっかいには愛が詰まっている。
私も周りの人にそうした「おせっかいな愛」をふりまきたい。
日本人のお昼を支えるお弁当は、おかんの愛の代名詞。
「今日のメニューは何かな?」「こんなおかず入ってた!」
フタを開けるたびに思わずワクワク。
小さなしあわせがギュッと詰まった宝箱。
そんな愛情たっぷりのお弁当をたくさんの人に届けたい。
“日本一の弁当屋”のおかんとして、日本中のランチタイムに
ひとつでも多くの笑顔を広げていくのが、勝手ながら私の使命です。
“日本一の弁当屋”のおかん 杉本香織